白米千枚田の保全をPRするスペース=東京・銀座

白米千枚田の保全をPRするスペース=東京・銀座

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千枚田の保全 輪島市が銀座で支援訴え

北國新聞(2020年1月30日)

 輪島市は国名勝「白米(しろよね)千枚田」の保全に向け、東京・銀座のショーウインドーから「白米千枚田、とっても困ってます」と銘打って機運を盛り上げる活動を始めた。世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」を代表する貴重な資源で、美しい日本の原風景を後世に残すため、市は首都圏で輪島や千枚田ファンを増やし、保全プロジェクトへの協力を呼び掛ける。
 ショーウインドーは、システム開発・データ入力、ITアウトソーシングサービスの電算(東京)の本社ビル1階。今月8日から高さ2・5メートル、幅3メートルに「白米千枚田、とっても困ってます」のタイトルで、保全プロジェクトのPRを始めた。
 市が昨年8月から始めた事業で、千枚田の維持に協力する全国のオーナーの活動を支援するため、千枚田近くに休憩室や農機具保管庫を備える施設を整備する計画で、物心両面の支援を募っている。
 電算は2011、12年度に厚生労働省の実証事業を行った際に輪島市の協力を得た「恩返し」として、PRスペースを市に無償提供した。銀座三越とJR新橋駅の中間で、周辺では東京五輪をにらみ新しいホテルが建ち、インバウンド(訪日外国人)ら通行人が増えているという。
 市はふるさと納税対象の「ガバメントクラウドファンディング」でも寄付を募っているが、3月末の募集期限で、目標額3千万円に対し寄付額は昨年末現在で3分の1強である1055万7千円にとどまる。PRスペースでは、輪島塗や県産の「加能ガニ」、天然フグ「輪島ふぐ」など、市のふるさと納税で人気の返礼品の見本展も行い、協力を求めている。
 市の担当者は「全国各地から日本の原風景を見たいと白米千枚田を訪れている。後世に残すために、皆さんに力添えをいただきたい」と話した。

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