地元の遊休農地で収穫したそばを味わう住民

地元の遊休農地で収穫したそばを味わう住民

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初のそば祭り200食堪能 射水の稲積町内会

北日本新聞(2020年2月3日)

 射水市小杉地域の稲積町内会は2日、稲積公民館で初の「そば祭り」を開いた。近くの遊休農地を活用して栽培に成功し地元在住の名人が打ったそばを、大勢の住民が味わった。

 地元でのソバ栽培は、農事組合法人「ファーム稲積」が2017、18年、遊休農地を活用して取り組んだが、大雨などの影響でうまくいかず、計画していたそば祭り開催を断念した。昨年夏以降に再挑戦し、9月に「信州1号」を播種。10月には農地一面に白い花が咲いた。コンバインを使い、3・6ヘクタールで初の刈り取りをした。

 住民は12月、そば祭り実行委員会を開催。そば打ち名人でつくる「悠々いみず蕎麦(そば)の会」や、農地や排水路を管理する「稲積地区みどりの会環境保全会」も協力することになった。

 そばは200食を無料で用意。住民らは、おろしなどが入ったそばをおいしそうに味わい、会話を弾ませた。

 農事組合法人の代表、西川力男さんは「『三度目の正直』でうまくいった。祭りで若い住民にも喜んでもらえて良かった」と話す。

 そば打ち歴18年の日下(くさか)豊さんは「この日が来るのを期待していた。継続して、射水市全域にそば文化を広めたい」と笑顔で語った。

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