京都・大徳寺の髙田明(めい)浦(ほ)管長の一行が4日、小松市高堂町の九谷竹隆工房を訪れ、九谷焼の絵付けを体験した。髙田氏らは素焼きした茶わんや皿約50点に、歌舞伎「勧進帳」の舞台である安宅の関にちなんで「智仁勇」と文字をしたためたり、江戸時代の名僧仙厓(せんがい)の禅画にならって「○△□」と記したりした。
工房の作家北村隆さんと親交があり、加賀藩祖前田利家の正室・まつが創建した大徳寺芳春院(ほうしゅういん)(京都市)の秋吉則州(そくしゅう)住職、千利休ゆかりの臨済宗南宗寺(堺市)の田島碩應(せきおう)老師らと訪れた。
焼き上げた作品は、チャリティーイベントに出品するという。髙田氏は「小松にちなんだ絵付けをさせてもらった。いい作品に仕上がるといい」と話した。