福井県鯖江市を拠点に活動するちりめん細工愛好家グループ「絹の会」の作品展が、鯖江市文化の館喫茶室「こっしぇるん。」で開かれている。つりびななど約600点が店内に華やぎを添えている。3月3日まで。絹の会は丹南地域の50~80代の女性10人が所属し、月1回ほど集まって技術を磨いている。今回は展示品のほとんどが1年以内の新作だ。
入り口にある約200個のツバキでつくるアーチをくぐると、店内はつりびなや置き人形、タペストリーなど色とりどりのちりめん細工が所狭しと並ぶ。今年のえとであるネズミの花嫁行列や鯖江らしく眼鏡を掛けたウサギもあり、手縫いの温かさも相まって癒やしを演出している。
代表の渡辺正子さんは「会員の努力の成果を見て、春らしく明るい気持ちになってもらえたらうれしい」と話していた。毎週水曜と日曜、毎月第4木曜は定休日。