般若鋳造所で職人から金属の研磨作業について説明を受ける学生ら

般若鋳造所で職人から金属の研磨作業について説明を受ける学生ら

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高岡で「伝産の学校」始まる 技術・魅力を若者に継承

北日本新聞(2020年2月15日)

 高岡の伝統産業の魅力を若い世代に伝える「伝産の学校」が14日、高岡市内で始まった。全国から応募した学生が高岡銅器や高岡漆器の製造の現場を巡り、製品の美しさと職人の高い技術力に触れた。

 高岡伝統産業青年会(尾崎迅会長)が企画し、武蔵野美術、長岡造形など10の美術系大学・高等専門学校から20人が参加した。初日は三つのグループに分かれ、銅器メーカーや漆器の螺鈿(らでん)細工の工房を訪れた。

 般若鋳造所(高岡市長慶寺)では、炉で溶かした銅合金を鋳型に流し込む工程を見学。1200度に加熱された合金が赤やオレンジの光を放つ様子に「すごい迫力」「きれい」と歓声を上げた。鋳造された茶道具を磨き上げる作業も見た。

 サレジオ工業高等専門学校(東京)の山口陽楓さん(19)は「鋳込みの工程を見たのは初めて。地道な作業を重ねて美しい製品が出来上がることを知り、感動した」と話した。

 青年会のメンバーとの交流会もあった。15日は職人の下で作業を体験する。

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