クラフトビールを提供するプリエソルさん(左)とコティネックさん

クラフトビールを提供するプリエソルさん(左)とコティネックさん

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チェコのビール職人 本場の味提供 岩瀬で土蔵活用、醸造所兼パブ

北日本新聞(2020年3月21日)

 路面電車南北接続の開業に合わせ、チェコ出身の職人が腕を振るうクラフトビールの醸造所兼パブが21日、富山市東岩瀬町にオープンする。国登録有形文化財「旧馬場家住宅」の土蔵を活用した店舗で、代表のジリ・コティネックさん(43)は「路面電車を利用し、伝統ある建物とビールの本場チェコの味を楽しんでほしい」とPRする。

 コティネックさんはプラハ出身。25年以上、ビール醸造に携わり、現在は妻の和子さん(43)と岩瀬地区で暮らす。

 2017年にスロバキア出身のボリス・プリエソルさん(38)とクラフトビールのオリジナルブランド「KOBO(コボ)」を立ち上げ、石川県内でチェコやドイツ、米国の技術を用いたビールの製造に取り組んでいる。

 新店舗の名は「KOBO Brew(ブリュー) Pub(パブ)」。築100年以上の土蔵をそのまま生かした重厚なたたずまいで、約15メートルのスギの一枚板を利用したテーブルが目を引く。チェコ伝統のピルスナーを中心にオリジナルの6種と、北陸で造られたビール計10種を提供する。グラス1杯550円からで、4種類を1250円で飲み比べるセットもある。

 店の中央には、釜や発酵タンクなどが備え付けられており、早ければ5月に稼働を始める。醸造の様子を長めながらビールを味わえる趣向だ。

 南北接続で、一層のにぎわいが期待される岩瀬地区。コティネックさんは「歴史好きにも、ビール好きにも気に入ってもらえるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 営業時間は、午前11時~午後6時。火曜定休。

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