氷見市粟原(あわら)地区の県天然記念物「駒つなぎ桜」がきれいな花を咲かせている。そばのソメイヨシノは満開となっており、住民が紅白の幕とぼんぼりを飾って18日までライトアップしている。12日に予定していた恒例の「桜まつり」は新型コロナウイルスの影響で中止とした。
駒つなぎ桜は高さ15.5メートル、幹回り4.7メートルのエドヒガンザクラ。越中国守だった大伴家持が舟で布勢水海(ふせのみずうみ)(現在の十二町潟)を渡り、能登への行き帰りに馬をつないだという言い伝えがある。昨年は新元号「令和」の典拠が家持ゆかりの万葉集だったこともあり、大勢の見物客が訪れた。
石上(いしかみ)隆宏区長(61)は「今年もきれいに咲いた。散策がてら見に来てコロナの暗い雰囲気から気分転換してほしい」と話した。
ライトアップは日没から午後9時まで。