富山湾のカタクチイワシの加工品「トヤマアンチョビ」

富山湾のカタクチイワシの加工品「トヤマアンチョビ」

富山県 高岡・氷見・射水 特産

富山の魚加工品拡充 大門の鈴香食品、通販注力

北日本新聞(2020年4月26日)

 食品製造販売の鈴香食品(射水市広上・大門)が富山湾の魚介類を使った加工品のオリジナルブランド「キトキトキッチン」の商品を拡充している。最近ではカタクチイワシを加工した無添加発酵食品「トヤマアンチョビ」を開発。県内外の観光物産施設や百貨店に出荷しているほか、新型コロナウイルスの影響で需要が伸びるオンライン販売にも力を入れ、富山ブランドを全国発信したい考えだ。

 同社は十数年前から地元の海産物にこだわった無添加調理の加工品製造に力を注いできた。庄川のそばに立地する利点を生かし、工場で豊富な水を活用し、川にそ上するサケで昆布巻きを製造するなどしている。

 新製品の「トヤマアンチョビ」は、新湊漁港で水揚げされたカタクチイワシを使用。鮮度を保つため、滑川の海洋深層水を用いて素早く手開きした。塩で100日以上低温熟成させてイワシのうま味を引き出し、仕上げはオリーブオイルで漬け込んだ。

 従来の同ブランドのラインアップはホタルイカやシロエビ、ブリのスモークや、シロエビのスープ、ホタルイカのバーニャカウダなどがある。

 阿原研也専務は「新型コロナの影響で商品の一部は観光物産施設などから回収せざるを得なくなった。オンライン販売にも力を入れ、富山ブランドを全国に発信したい」と話している。

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