弓の弦を手で引き鳴らす「鳴弦」をして邪気をはらう野上宮司=加茂神社

弓の弦を手で引き鳴らす「鳴弦」をして邪気をはらう野上宮司=加茂神社

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流鏑馬中止、ウイルス鎮静祈る 射水の加茂神社

北日本新聞(2020年5月5日)

 射水市加茂中部(下)の加茂神社(野上克裕宮司)は4日、拝殿で略儀の加茂祭本祭(ほんまつり)を行った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年の県無形民俗文化財「やんさんま祭り」の流鏑馬(やぶさめ)式や牛乗(うしのり)式といった主要神事は行わず、神事で「ウイルス流行鎮静(ちんせい)」も祈願した。

 拝殿には馬に使用している鞍(くら)や弓矢、獅子頭などを飾り付けた。神事は、野上宮司が略儀で行うことの許しを得るための祝詞を唱えて開始。例年は流鏑馬式の前に行う「マジナイ」や、弓の弦を手で引き鳴らす「鳴弦(めいげん)」をして邪気をはらい、天下泰平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 例年は参道での流鏑馬式などを見物するため3~5千人が訪れているが、今年は氏子ら約20人の出席となった。主要神事の中止は戦後初めてという。

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