鋳物メーカーの能作(高岡市オフィスパーク)は、スズ製のタンブラーへの模様付けを体験できるキットを開発した。新型コロナウイルスの影響で本社工場の見学や製作体験の受け入れができない状況が続く中、自宅で伝統工芸の職人気分を楽しんでもらう。
キットはタンブラー(高さ6センチ、口径7・5センチ)と樹脂カップ、ハンマーの3点セット。タンブラーの中にカップを入れた状態で、表面をハンマーでたたくと独特の風合いを表現できる。スズの特徴である軟らかさを感じられる。
企画した能作千春専務は「自宅での時間を豊かなものにしてほしい。6月の父の日のプレゼントとしてもお薦め」と話す。
スズの曲がる性質と抗菌性を生かし、マスク着用時の耳の痛みを防ぐマスク留め具も商品化した。両端にひもを掛け、後頭部で固定することで耳に負担をかけずに着用できる。
キットは7700円、留め具は1320円(いずれも税込み)で、6月から本社の店頭とオンラインショップで取り扱う。