日が差し、輝きを増すブナ林の新緑=5月28日午前10時45分ごろ、福井県大野市巣原の平家平

日が差し、輝きを増すブナ林の新緑=5月28日午前10時45分ごろ、福井県大野市巣原の平家平

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ブナ林、新緑鮮やか 大野市の平家平

福井新聞(2020年5月29日)

 福井県大野市巣原(すはら)の平家平でブナ林の新緑が日差しにきらめいている。5月28日は葉の間から青空が広がり、鳥のさえずりが楽しげに響いていた。

 平家平は姥ケ岳(うばがたけ)の中腹、標高600~1200メートルに位置する約196ヘクタールの森林地帯。かつて平家の落人が移り住んだと伝わる。自然環境と水源の保全を目的に、市が1996年に購入した。

 約40ヘクタールのブナ林には約1万本が自生する。標高1200メートル付近では雪の重みで根元が湾曲したものも。個性豊かなブナが若葉を茂らせている。

 例年よりやや早い新緑の見頃。時折吹き抜けるそよ風が、重なり合う葉の濃淡を変え、葉擦れの音を運んでいた。

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