戦国武将の明智光秀が門前に10年間暮らしたとされる福井県坂井市の称念寺境内に5月30日、土産物店がオープンした。新型コロナウイルス感染症が落ち着き始め、人の移動も徐々に活発化する中、地元住民による観光ガイドも再始動した。
土産物店は「称念寺観光おもてなし実行委員会」が開所。光秀オリジナルパッケージで包装した福井の銘菓や寺に伝わる「黒髪伝説」のコミック本などが並んだ。6月中旬にはNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」とコラボしたグッズや品切れとなっている寺の御朱印帳もそろう予定。
新型コロナ感染拡大の影響でバスツアーのほとんどがキャンセルになる中、この日は午前中だけで50人を超える個人客が来訪。ユニホーム姿のガイドが案内する様子が見られた。ガイドの一人、金﨑昭雄さん(64)は「ようやく観光案内できるようになりうれしい」と話した。
バスツアーのみだったガイドの対象は個人客にも広げた。料金は千円。申込書は実行委事務局の坂井市観光連盟のホームページからダウンロードできる。