近隣県の焼き物を紹介する企画展「お隣さんのやきもの拝見 石川編」(福井新聞社後援)が、福井県越前町の県陶芸館で開かれている。全国的に知られる九谷焼や、珠洲焼など31点が並ぶ。7月26日まで。
近隣県の焼き物と常設展示室の越前焼を見比べ、両方の魅力を知ってもらいたいと県陶芸館が主催した。企画の第1弾として、石川県の焼き物を取り上げた。
九谷焼は17世紀に興り、約50年で廃窯になった古九谷と19世紀に再興した再興九谷を共に紹介している。珠洲焼はかつて越前焼の最大のライバルとされ、13~15世紀にかけて日本海側の商圏争いを繰り広げた。ほかに加賀焼、正院焼、大樋焼を展示している。
21日、7月19日の午前11時と午後3時から、企画展示室で同館学芸員によるギャラリートークを行う。申し込みは不要。
入館料は一般600円、高校生以下と70歳以上300円。未就学児、身体障害者手帳を持つ人らは無料。