着物を通じて福井の観光振興を目指す民間団体は6月20日、新型コロナウイルスの環境下で「身近な観光地巡り」を模索しようと、福井県福井市の田原町商店街で着物を着てまち歩きを行った。
団体は、2019年10月に同市内などの呉服店、IT事業者の経営者らでつくる「和服来福ふくいめぐり実行委員会」。着物観光をテーマにした5年間のプロジェクトが昨年度、北陸新幹線敦賀開業を見据えた県の誘客事業のアイデアコンテストに採択された。
活動の第1弾として、地元を小旅行して地域の魅力を再発見する「マイクロツーリズム」に着目。新型コロナ環境下で注目される観光形態で、田原町商店街を"観光地"に選んだ。
旅行業者やイベント企画関係者も含め約10人が参加し、和服姿で商店街を散歩。店構えをじっくり見たり、店関係者にあいさつしたりして、小さな発見を楽しんだ。
実行委の酒井康輔委員長(34)は「和服で出歩けば非日常感がプラスされる。マイクロツーリズムを手始めに、今後イベントを重ねていきたい」と話した。