寄せ書きの日章旗や戦地からの手紙などが展示された企画展「戦後75年 私の戦争体験記」=長岡市の県立歴史博物館

寄せ書きの日章旗や戦地からの手紙などが展示された企画展「戦後75年 私の戦争体験記」=長岡市の県立歴史博物館

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手紙、写真に託した思い 長岡・歴史博物館、戦後75年展

新潟日報(2020年6月29日)

 新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1)で27日、企画展「戦後75年 私の戦争体験記」(新潟日報社など主催)が始まった。県民から寄せられた軍服や出征前の家族写真など約400点を展示。訪れた人たちは、戦争体験を物語る展示に見入っていた。

 終戦から75年の節目に合わせた企画。戦争を体験した20人以上の個人に焦点を当て、県民一人一人の視点で見た戦争を紹介している。

 出身者の多くが特攻隊で命を落とした海軍飛行予科練習生の制服や、出征時に「祈 武運長久」と寄せ書きされた日章旗などを展示。

 新潟日報社元社長の小柳胖氏が硫黄島から妻に送った手紙も展示され、「故郷の水あめやみそ漬けを思い出している」と望郷の思いを伝えている。

 歌人宮柊二氏が後に妻となる女性に宛てた中国からの手紙もあり、個々の戦争体験が感じられる展示になっている。

 東京都の40代の会社員女性は「実際に使われた物や、思いのこもった手紙が並び、戦争が身近に感じられた」と話した。

 8月16日まで。月曜休館(同月3、10日は開館)。一般520円、高校・大学生200円、中学生以下は無料。問い合わせは同博物館、0258(47)6130。

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