7月1日の「氷室の日」を前に、金沢市民の台所・近江町市場で30日、無病息災を願う氷室まんじゅうや氷室ちくわが並び、各店が買い物客を迎える準備を万端に整えた。
市場内の食材を箱詰めして全国に発送する「イチバのハコ」には、ところてんやアナゴなどの旬の食材に加え、氷室まんじゅうが詰められた。
氷室の日に合わせ、発送先には1日に到着する予定。イチバのハコを展開する「こはく」の谷口直子取締役は「県外の人にも金沢の文化を感じてもらいたい」と話した。
市場内にある「岩内蒲鉾(かまぼこ)店」には、店先にこんがりと焼き色が付いた太めの氷室ちくわが並んだ。同店によると、30日は約4千本を製造し、販売のピークは1日になるという。
氷室の日は旧暦6月1日、前田家が江戸の将軍家へ氷を献上していた日とされる。現在は旧暦6月1日にあたる7月1日に、氷室まんじゅうなどを食べ、無病息災を祈る。