高岡への愛を、歌に込めてみませんか? 高岡商工会議所青年部は、高岡の風景や思い出を題材にした短歌を公募し「令和版たかおか万葉集」を編さんするプロジェクトを始めた。制作を通じて市民に地元の魅力を再発見してもらい、「万葉の古里」というブランドの発信力に磨きをかける。
万葉集が令和の典拠となったことで高まった高岡の注目度を一過性にせず、「万葉集=高岡」というイメージを定着させようと、青年部のたかおかブランディング委員会が企画した。
募集する短歌は、高岡にちなんだものであれば恋愛、食べ物、観光スポットなどテーマは自由。8月末までに500首を目標に募り、今年が開町411年に当たることに合わせ411首を「令和版万葉集」としてホームページに掲載する。
特に優れた12首を選び、それらの歌の中で詠まれた場所や食べ物などを紹介する「観光プラン」も作成。新たな見どころとしてアピールする。作者には高岡の伝統工芸品や農水産物をプレゼントする。
青年部の幹部は30日、高岡市古城の射水神社を訪れ、プロジェクトの成功を祈願した。丸中耐会長は「市民の誇りを育み、自信を持って『万葉の古里』と発信できるようにしたい」と話す。ブランディング委員会の広沢晶子委員長は、万葉集に恋心や美しい風景を詠んだ歌が多いことに触れ「恋人にLINE(ライン)したり、おしゃれな写真をインスタグラムに投稿したりする感覚で、気軽に応募してほしい」と呼び掛ける。応募は公募サイト「あつま~る」から。