新型コロナウイルスの影響で観光客が減った南砺市井波地域に活気を取り戻そうと、同市井波の小西正明さん(44)が地域の歴史や寺院、飲食店をまとめた地図「偏愛!井波まち歩きマップ」を制作した。
小西さんは今年3月まで砺波市内の建築会社に勤め、4月から父の勝さん(75)が代表を務める小西不動産(同市井波)で働き始めた。地元の不動産屋として地域に貢献しようと、町歩きマップを企画。感染収束後を見据えて4月から作り始め、約2カ月半で完成させた。
マップは、1枚の用紙に情報を詰め込みすぎないよう、「歴史・寺社仏閣編」「路地裏・グルメ編」「自分地図」の3枚組みにした。「歴史・寺社仏閣編」は、井波町史や地域のお年寄りの声を参考にし、各スポットごとに言い伝えなどを盛り込んだ。
「自分地図」は、実際に町を歩きながら自分だけの地図を作ってほしいとの思いを込め、道路以外白紙にした。中に差し込んでそのまま使えるように同地域中心部の道路を印刷したクリアファイルも作った。
300部を用意し、同地域の宿泊施設や飲食店に配る。小西さんは「一般的な観光案内の地図と違い、正確さよりも楽しさにこだわった。マップを手に井波の町を歩いてほしい」と話している。