夏の人気者、カブトムシが羽化の時期を迎えている。福井県福井市間戸町の美山かぶと普及会の飼育場では、立派な角を備え、黒く艶のある成虫が元気に歩き回っている。
同会はヒラタケ栽培で出たおがくずを利用して長年、カブトムシの飼育を手掛けている。今年の羽化は約1週間前に始まり、さなぎから成虫になったカブトムシが午後8~10時ごろ、次々と地上に出てくる。羽化は7月いっぱい続く。
同会代表の東藤寛治さん(61)は「最近は農業が変わり、自然の中に昆虫が増えたのでうれしい。カブトムシに実際に手で触れて楽しんでほしい」と話している。見学が可能で、カブトムシの販売もしている。