ハピテラスに展示される「ふくい祇園まつり」の山車

ハピテラスに展示される「ふくい祇園まつり」の山車

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疫病退散 みこし一堂 ハピテラスに展示

福井新聞(2020年7月22日)

 新型コロナウイルス禍からの復興を願い、福井県福井市内6神社のみこしや鳳輦(ほうれん)、獅子頭を一堂に展示する「福井不死鳥の祈り」が7月23~25日、ハピテラスで開かれる。疫病退散を祈願する「ふくい祇園まつり」も合わせて行われる。市の第三セクターまちづくり福井をはじめ主催者は「福井がコロナ禍以前の元気を取り戻し元通りの生活に戻るため、市民の思いを一つにする機会としたい」としている。

 福井不死鳥の祈りは、福井空襲と福井地震からの復興をアピールする福井フェニックスまつりの中止を受け、まちづくり福井が企画した。市、市観光協会と開き、県神社庁福井支部が協力する。

 23日午後1時~25日午後3時に▽木田神社(西木田2丁目)▽杉社白髭神社(勝見2丁目)▽簸川(ひかわ)神社(松本2丁目)▽藤島神社(毛矢3丁目)▽足羽神社(足羽1丁目)▽県護国神社(大宮2丁目)-の6社のみこしや鳳輦、獅子頭などを展示し、特徴をパネルなどで紹介する。担当者は「各神社の個性あるみこしや鳳輦を一カ所で見ることができるめったにない機会」と話す。24日午後5時からは県神社庁福井支部による「疫病退散祈願祭」が営まれる。

 「ふくい祇園まつり」は、豊や木田など橋南地域の住民でつくる振興会の主催。振興会によると、福井の祇園祭は疫病退散を祈って約350年前に始まり、一時途絶えるも1995年に住民が復活させ現在まで続けてきた。堀田達也会長(56)は「コロナ禍の今年こそ疫病退散を祈りたい。まつり本来の意味を市民に知ってもらうチャンスでもある」と話す。

 密を避けるため山車と囃子(はやし)の巡行は行わず、山車2基をハピテラスに展示する。市民に願い事を書いてもらう「祈願木」を23、24日に会場で配り奉納してもらう。集まった祈願木を足羽川右岸河川敷の幸橋上流で燃やす「御神火祭」を24日午後6時半から行い、神事の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信、ハピテラスの大型ビジョンでも放映する。

 堀田さんは「当たり前の日常を取り戻すため、市民みんなが感染予防の意識を一つにする機会となれば」と話している。

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