岡倉天心をテーマにした漆芸品が並ぶ作品展=7月29日、福井県福井市中央1丁目の西武福井店美術画廊

岡倉天心をテーマにした漆芸品が並ぶ作品展=7月29日、福井県福井市中央1丁目の西武福井店美術画廊

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天心テーマに漆芸品 西武福井店、石川の職人集団が展示

福井新聞(2020年7月30日)

 石川県輪島市の漆芸職人の作品展「彦十蒔絵(ひこじゅうまきえ) 若宮隆志展~岡倉天心とその時代~」が7月29日、西武福井店美術画廊で始まった。福井ゆかりの岡倉天心とその時代の絵師をテーマにした作品など約50点を展示している。8月4日まで。

 「彦十蒔絵」は漆芸家の若宮隆志さん(56)=輪島市=が率いる20人の職人集団。若宮さんが作品の構想を立て、作品や工程ごとに職人を選抜し、チームで一点物を製作している。

 初の福井展である今回は、日本人の美意識を海外に伝えた岡倉天心の「茶の本」から学んだ思想を取り入れた作品が中心。木彫りの観音象に漆を塗り、研ぎを繰り返して、柔らかな表情や衣のラインを表現したもの、カボチャの馬車を模したメルヘンなふた物などを並べた。

 若宮さんは「ストーリー性やユーモアを大事にしている。多くの人に漆器を知ってもらえたら」と話している。

 午前10時~午後7時半、最終日は午後4時まで。

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