珠洲市宝立町の住民でつくる地域おこし団体「空海伝説活用実行委員会」は29日、見附島など地区内の空海ゆかりの地7カ所に、スマートフォンなどに各所の紹介文を表示するためのQRコードを設置した。政府の観光支援事業「GoToトラベル」などで珠洲を訪れた観光客に、空海伝説を知ってもらおうと企画した。
QRコードは、空海が佐渡島から珠洲に上陸した時に名付けたと伝わる見附島や、空海が開基したとされる真言宗法住寺、修行の場とした曽(そう)の坊(ぼう)の滝などに設置した。会員4人が各地を回って、地名が記された看板などに、QRコードが印刷されたアクリル板を取り付けた。
垣内信一事務局長(73)は「地元の人を含めて、多くの人に空海伝説を知ってもらう機会になればいい」と話した。