参拝者の手洗い場として設けられた「手水舎」=9月2日、福井県永平寺町の大本山永平寺

参拝者の手洗い場として設けられた「手水舎」=9月2日、福井県永平寺町の大本山永平寺

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参拝者の手洗い万全 大本山永平寺に「手水舍」

福井新聞(2020年9月4日)

 新型コロナウイルス感染防止対策の一環で福井県永平寺町の曹洞宗大本山永平寺は、参拝者向けの手洗い場「手水舎(ちょうずしゃ)」を境内に整備した。9月1日から運用しており、武内宏道副監院は「(開祖の)道元禅師の教えには自らを清めることの大切さが示されている」と話し、参拝者に手洗いの徹底を呼び掛けている。

 これまで境内には参拝者が手を洗う施設はトイレなどしかなかった。そこで全国から寄せられた新型コロナの見舞金を有効活用しようと、7月から参拝者の出入り口となる「通用門」前に建設を進めていた。

 手水舎は、八角形の木造のあずまやの中に8カ所の蛇口を設置した。手で触れなくてもいいよう、センサーで水やハンドソープが出るようになっている。流れる水には地下水を活用しており、手を洗った参拝者は「感染防止にはもちろん、冷たいので暑さ対策にもなっていいですね」と話していた。

 新型コロナを巡って同寺では4月にいったん拝観受け入れを中止し、6月に再開した。建物内の消毒作業を毎日実施しているほか、通用門に参拝者の体温を測定するサーモグラフィーを設置するなどの対策を整えている。

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