七尾市中島町のバイク愛好者が、原動機付き自転車(原付(げんつき))で地元周辺の観光地やまちなかを巡る「中島原付ツーリングクラブ」を立ち上げる。コロナ禍でも3密を避けながら「安近短」でレジャーを楽しもうと企画。ゆったりとした旅は、ふるさと能登の魅力を再発見できる機会と捉え、仲間の輪を広げていく。
輪島市の白米千枚田や羽咋市の千里浜海岸が、全国のライダーからツーリングの行き先として人気を集めていることに企画のヒントを得た。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、遠出することが敬遠される中、近場の名所をゆったりとした気分で眺めれば、いい気分転換になると思って企画した。
企画者の一人、池髙烈(たけし)さん(39)によると、中島町では、買い物や農作業に出掛けるときに原付を使う住民が多いという。大型バイクよりも敷居が低く、女性や年配の人も気軽に参加できるとしている。
活動は月1度、初回の開催時期は決まっていないが、能登島1周を計画している。原付二種に区分される排気量125cc以下のバイクに乗る。当面、日帰りで中島町周辺を巡り、1泊2日の奥能登ツアーも検討する。最小排気量の参加者に合わせながら、ゆっくりスポットを巡る。
メンバーは中島町の住民を対象とし、加入は随時受け付ける。池髙さんは「車やバイクの移動では、じっくりと見られない能登の風景を楽しみたい」と話した。