ミャンマーの暮らしや文化を写真に収めている吉田さん=福井県福井市の県国際交流会館交流会館

ミャンマーの暮らしや文化を写真に収めている吉田さん=福井県福井市の県国際交流会館交流会館

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ミャンマーの日常、活写 福井の男性、現地撮影40点披露

福井新聞(2020年9月11日)

 ミャンマーの魅力を発信しようと、福井県福井市の男性が同市の県国際交流会館で写真展(福井新聞社後援)を開いている。10回の訪問で撮影した5万枚以上の中から、住民の息遣いが伝わるえりすぐりの40点を披露している。郊外にも足を延ばし、貧しい人には菓子や古着を贈っている男性は「まだまだ旅を続けたい」と意気込んでいる。9月17日まで。

 吉田隆一さん(70)。長年、海外の仏教文化に関心を持ち、60代でアジア各国を一人旅することを思い立った。カンボジアやスリランカ、ネパールなどに出向いた後、63歳だった2013年に初めてミャンマーを訪れた。

 無邪気な子どもや寺院に熱心に足を運ぶ老若男女に感銘を受けた。寺院に人が集う光景と、幼少時に寺の境内で遊んだ自身の思い出も重なり、「すっかりほれ込んだ」。ゴールデンウイークや正月など年1、2回のペースで足を運び、10日~2週間程度滞在する。当初はコンパクトカメラを使っていたが、一眼レフを買って写真の腕も磨いた。

 写真展は3回目。ヤンゴンの仏塔を見つめる少女や赤ん坊を抱く村の女性、結婚披露宴など、ありのままのミャンマーをフレームに収めた会心作を並べた。

 現地ではバイクで移動し、必ず立ち寄る郊外の集落には写真を贈る。貧しい地域を訪れる際には、撮影のお礼として菓子や古着、文房具を配っている。通い始めて7年。子どもの成長や街の変化を肌で感じ、現地の人との絆も強めている。「僕にしかできない旅だと思う」。これからも通い続け、写真を通してミャンマーファンを増やすつもりだ。

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