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鳥浜貝塚のくし、漆器間近 小浜・福井県立若狭歴博

福井新聞(2020年9月13日)

 福井県若狭町の鳥浜貝塚から出土した縄文時代前期のくし2点、木製漆器1点(いずれも国重要文化財)が27日まで、小浜市の県立若狭歴史博物館で展示されている。

 ヤブツバキの木地に3層の漆が塗られた長さ8・9センチ、幅7・8センチの赤色のくしは、上部の左右に角のような大きな突起がある。約6100年前に作られた。

 もう一方のくしは、それよりも少し後の時期で、長さ9・9センチ、幅6・2センチの動物の骨製。くし歯の削り出しが1本しか終わっていないことなどから未完成品という。

 2層の漆が塗られたヤマザクラの板を加工した漆器は、複雑な形で用途不明。長さ17・6センチ、幅9・5センチで、下部には意図的に開けられた穴が四つほどあり、ひものような模様が描かれている。骨製のくしと同時期に作られた。

 展示は午前9時~午後5時。一般310円。高校生以下、70歳以上無料。期間中は14日が休館日。

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