市民ミュージカルのオーディションで歌などを披露する参加者=9月13日、福井県小浜市文化会館

市民ミュージカルのオーディションで歌などを披露する参加者=9月13日、福井県小浜市文化会館

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地元神話劇、演技アピール 小浜で来年2月公演

福井新聞(2020年9月15日)

 2021年2月に福井県小浜市で公演予定の市民ミュージカル「若狭姫伝説『海幸、山幸』」の出演者を決めるオーディションが9月13日夕、市文化会館で行われた。園児から50歳代までの17人が緊張しながらも、課題に一生懸命取り組み、歌や演技力をアピールした。今月中に応募者全員の配役が決まる。

 ミュージカルは市民らでつくる実行委と文芸おばまが約8年ぶりに企画。同市遠敷地区に伝わる神話「海幸彦 山幸彦」がもとになっている。釣りが得意な兄「海幸彦」から釣りざおを借りた弟「山幸彦」が、釣り針を魚に取られてしまうところから物語が始まる。2部構成で1部は20~30代の若手演奏家5人によるコンサート、2部がミュージカルになっている。

 海幸彦、山幸彦など16人の役があり、小浜市内を中心に若狭町、おおい町から高校生以下8人、一般9人が審査に挑んだ。敦賀市の声楽家で、ミュージカルの演出を手掛ける小牧伸輔さんら4人が審査員を務め、声量や表情、歌の音程が合っているかなどをチェックした。

 参加者は静まりかえった大ホールのステージに1人ずつ登場。高校生以下は自己紹介し「好きな科目」「学校で楽しいこと」といった質問に答え、校歌を歌った。一般の大人は自分の得意な曲を歌ったり、与えられた台詞をナレーション風に読み上げたりした。若狭町の男性(43)は「人前で歌うのはとても緊張したけど、出演が決まったら精いっぱい頑張りたい」と話していた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全体練習は回数を減らして準備を進める。子どもの出演者は10月から小浜市文化会館で週1回稽古し、大人は台本を基に各自で練習する。来年1月から通し稽古を行う。公演は2月14日午後1時から、同会館で行われる。

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