新型コロナウイルスの影響で中止になった福井県小浜市の伝統行事「放生(ほうぜ)祭」の特別展が9月15日、小浜市小浜公民館で始まる。カラフルな衣装や小道具、過去のPRポスターなど150点を超える品が並び、華やかな祭りの雰囲気に浸ることができる。20日まで。
同公民館と祭りの運営をする祭礼委員会が共同企画した。
会場入り口では、昨年から各区の本陣に飾り付けられるようになったちょうちんが"お出迎え"。
和室には16区の衣装が広げられ、緑の昇り龍が描かれた塩竃区、風神を背負った赤色の竜田区は目を引く。小道具は、白鬚区が神楽で使う鈴や冠、大太鼓を演奏する大原区のばちなどがある。2003~19年のポスター16枚と、放生祭について書かれた書物や新聞記事も並んでいる。
祭礼委員の風呂繁明委員長(76)は「展示を見て、祭りが中止になって落ち込んだ気分を吹き飛ばしてほしい」と話していた。今年は19、20日に予定されていたが感染拡大防止のため中止になった。15日に、同市男山の八幡神社で神事のみ執り行われる。