歩行者天国になった市道に設けたテントで飲食を楽しむ若者たち

歩行者天国になった市道に設けたテントで飲食を楽しむ若者たち

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富山駅前、歩行者天国で営業 飲食店有志が毎週末

北日本新聞(2020年9月19日)

 富山駅前の飲食店有志が毎週末、駅南側の市道を歩行者天国にして営業している。路上に設けたテラス席やテント席では、各店自慢のメニューを味わう若者らの姿が見られる。19日に感染拡大警報「富山アラート」が解除されることもあり、新型コロナウイルスの感染を防ぎながら、にぎわい復活を目指す。 

 歩行者天国となったのは、居酒屋やバー、スナックなどが並ぶCiC南側の市道約50メートル。週末になると、グループやカップルが訪れ、お酒を楽しむ。

 富山駅前の飲食店経営者有志でつくる「富山賑(にぎ)わいプロジェクト実行委員会」が企画し、毎週金、土曜の午後5時~午前1時、日曜の正午~午前0時に開いている。外出自粛傾向が続き、売り上げが落ち込む飲食店同士が団結し、駅前全体を盛り上げる狙いだ。

 コロナ禍の緊急措置として、国土交通省は6月、飲食店の路上利用の占用許可基準を緩和した。3密を避ける、実施場所を清掃するなどの条件付きで道路の占用料を免除。感染拡大防止と経済活動維持の両立につなげてもらう。

 緩和措置を受け、実行委は8月から歩行者天国を始めた。毎回、6店が焼き鳥や鉄板焼きなどを提供。客は店内に入ることなくメニューを選び、屋外で飲食できる。居酒屋に行くことを控えていたという富山市婦中町田島の会社員、米田直生さん(24)は「人と会わない間は味気なかった。我慢していた分、楽しさが増す」と笑顔を見せた。

 感染対策として、歩行者天国の入り口で客への検温と消毒を徹底。テーブル同士の間隔も空けるようにした。

 19日に富山アラートが解除され、飲食店に客足が戻ることが期待される一方で、不特定多数が訪れるリスクも予想される。歩行者天国は11月末まで続ける。鉄板焼き店「やけるやんか千房」代表でプロジェクト実行委員長のルボネカ・ボブさん(33)は「店側が足並みをそろえて感染防止対策に協力し、お客様にも徹底していく」と気を引き締めた。

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