福井市南宮地町の転作田でソバの花が満開を迎えている。早朝の柔らかい光を受け、ゆらゆらと風に揺れる様は白いじゅうたんのよう。住民の目を楽しませている。
羽生小近くにある転作田のソバ畑は、地元美山地区の農事組合法人「HJK」が管理。今年は地区内の5・3ヘクタールで栽培した。8月中旬に、わせ品種の「南宮地在来種」の種をまき、9月中旬から花が咲き始めた。
法人代表の半原定男さん(72)によると、今年は8月に天候に恵まれ、大雨も少なかったため豊作が見込めそうという。10月中旬に収穫後、乾燥させ石うすで粉にしてから同市河増町の直売所「喜ね舎愛菜館」などに卸す。
半原さんは「香りや風味の豊かな新ソバをぜひ味わってほしい」と話していた。