接客する井上さん(右)

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内川に魅せられ出店相次ぐ 新湊、空き店舗活用

北日本新聞(2020年10月6日)

 射水市新湊地域の内川周辺に、空き家を活用した出店が相次いでいる。まちの風情や新しい施設の開設などが決め手になっている。 

■にぎわいづくりへ雑貨店
 射水市本町では雑貨店「Heidi(ハイジ)」がオープンした。代表の井上由起代さん(53)=氷見市島尾=は「空き家の状態や、さまざまな人が訪れそうな立地が気に入った。新湊地域のにぎわいづくりに一役買えたらいい」と話している。

 井上さんは30~40代の頃、子ども服や雑貨などの製作活動に取り組んでいた。雑貨店を開きたいと考えており、6月ごろから計画し、空き家をリノベーションした。

 店は9月18日に開いた。8月に全面開業した交流観光拠点のクロスベイ新湊の北に位置する。県内外の作家13人による布マスクやアクセサリー、洋服など手作り作品を中心に販売する。

 年内にはマッサージの一種「リンパドレナージュ」の営業も始めたい考え。

■美容室を開店
 射水市本町(新湊)の美容師、経澤卓哉さん(27)は新西橋近くで、自宅を兼ねた美容室「髪と髪の毛の357日」を開いた。富山市出身で東京からUターン。古い町屋が並び、漁船が係留される内川のたたずまいに引かれたと言い、「にぎわいづくりに役立てたらうれしい」と話す。

 県内や神奈川、東京で経験を積み、県内での出店を目指していた。東京での移住イベントで、デザインやまちづくりを手掛ける会社「ワールドリー・デザイン」(射水市)の明石あおい社長と知り合い、内川を紹介されて関心を持った。

 店は3日開店し、趣のある銅板ぶきを残した。経澤さんは現在、氷見市の理容室でも働き、理容師の資格取得を目指している。「いろんな人に訪れてもらいたい」と意欲を見せている。 

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