ケースに入った刀を傾け、刃文を鑑賞する来場者=10月10日、福井県福井市立郷土歴史博物館

ケースに入った刀を傾け、刃文を鑑賞する来場者=10月10日、福井県福井市立郷土歴史博物館

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刀剣「北国物」ファン魅了 福井市郷土歴博で特別展

福井新聞(2020年10月12日)

 福井県福井市立郷土歴史博物館の秋季特別展「北陸の古刀」(福井新聞社共催)が10月10日、始まった。初日から老若男女の刀剣ファンが詰めかけ、一振りずつじっくりと時間をかけて鑑賞していた。11月23日まで。

 刀工は鎌倉時代以降、政治の中心地や鉄の産地といった刀剣の古くからの産地から、全国各地に散らばった。会場では越前や若狭、加賀、越中と北陸地方一帯で作刀された「北国物(ほっこくもの)」と呼ばれる刀剣など41点を展示。あまり知られてはいないが、優れた技術を持っていた刀工たちの作品を紹介している。

 特製のアクリルケースに入れた、刃長52・6センチの江戸時代前期の脇指を手にとって鑑賞できるコーナーがあり、来場者はケースをいろんな角度に傾けて、興味深そうに刃文などを眺めていた。

 刀を題材にしたゲームが好きだという福井市の女子大学生は「実物の刀の美しさに感動した。北陸にも刀工がいたのは知っていたが、ここまでたくさんとは」と話していた。

 越前打刃物の祖とされる千代鶴国安を紹介した、本紙「こどもタイムズ」で連載中の漫画「椿ファイル」のパネルやネーム原稿も展示している。

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