福井県高浜町事代のパステル画愛好家、かわはたゆう(本名川端雄三郎)さん(67)の作品展が、同町宮崎の高浜まちづくりネットワークで開かれている。空が青やオレンジなど同系統の色で表現されメルヘンチック。来場者は癒やされている。10月30日まで。
30歳ごろ、趣味で描き始め、優しく柔らかい色合いの作品作りをライフワークにしている。2005年の国民文化祭では「若狭高浜童謡の祭典」のポスターをデザインした。
幼い頃から無心で空を眺めるのが好きだったといい、「いつか見た空」をテーマに22点を並べた。青空と海を描いた作品は、深い青、水色などいくつもの青を使い分け、透明感がある。夕日に染まった風景はオレンジ色を主体に、赤や黄系で濃淡をつけ、赤トンボの群れや黒い船のシルエットがアクセントになっている。
亡き母を思い描いた母子像、飛行機の窓から夜空を眺める女性の絵など、人物を主題にした作品もあり、優しさや憂いが伝わってくる。かわはたさんは「幼い頃見た懐かしい空を思い出し、心の中にある空を見つけてほしい」と来場を呼び掛けている。
開場は午前9時~午後5時。入場無料で土曜休館。25日午後1時半から、パステル画のワークショップがある。参加費600円で、定員10人。問い合わせ、申し込みは同ネットワーク=電話0770(72)2740。