スマートフォンを使い、給餌の様子を試し撮りするうみがたりの職員=上越市

スマートフォンを使い、給餌の様子を試し撮りするうみがたりの職員=上越市

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「食」テーマに動画配信 上越・水族博物館「うみがたり」

新潟日報(2020年10月26日)

 新潟県の上越市立水族博物館「うみがたり」は、新型コロナウイルスの感染対策として、館内の展示とホームページなどを併用した新たな試み「リモート特別展」を行っている。水槽の脇やパンフレットにQRコードを表示しており、スマートフォンなどで読み取ると、生き物が餌を食べる様子の動画を再生できる仕掛けだ。動画はホームページからも無料で見ることができ、担当者は「うみがたりに来られない人も楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 同館は新型ウイルスの収束が見通せない現状を踏まえ、リモートを活用した展示ができないか検討してきた。今回の特別展では館内での展示物を最小限に抑える一方、ホームページや動画サイト「YouTube」の公式チャンネルを活用し、解説文や動画を配信することにした。

 特別展では「食」をテーマに、飼育する生物の食べ物や食べ方、食べるための器官などを幅広く取り上げる。

 動画は職員がスマートフォンで撮影。タガメの捕食やマゼランペンギンの給餌など、館内ではなかなか見られない貴重な様子も紹介する。

 企画した同館職員の須藤耕佑さん(41)は、「食べるときのアクティブな動きを見せたい」と語る。現在公開されている動画は10本だが、期間内に随時更新。今後は、バックヤードで撮影された給餌風景など新規動画の公開も検討する。

 口や触手などの仕組みは、パンフレットやホームページで解説。また、館内でしか見られない展示物として、ムラサキウニやミズダコの口器、ピラニアやトラフグの頭骨といった標本も並ぶ。

 須藤さんは「うみがたりに来ても来なくても、皆さんの可能な形で楽しんでもらいたい」と話した。

 12月20日まで。

詳細情報

リンク
上越市立水族博物館「うみがたり」HP http://www.umigatari.jp/joetsu/index.html
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