特別展示中の御神像を見つめる東町曳山保存会のメンバー

特別展示中の御神像を見つめる東町曳山保存会のメンバー

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八尾・東町の御神像、間近で 曳山保存会、来春まで展示

北日本新聞(2020年10月29日)

 毎年5月3日に富山市八尾地域中心部で行う越中八尾曳山(ひきやま)祭をPRしようと、東町曳山保存会(新井弘会長)は、曳山に載せる御神像を八尾曳山展示館で飾っている。御神像を安置するほこらが改修中のためだが、間近で見られるのは珍しい。展示は来年4月下旬まで。

 八尾地域では東町を含めた6町が1基ずつ曳山を所有。祭り以外の時期は展示館に3基を置き、残りを各町の山蔵に保管している。曳山は2層の屋台形式。上層に各町の御神像を載せるため、関係者以外が像を近くで見る機会は少ない。

 東町の御神像は小野小町と深草少将。本来なら山蔵内のほこらに収める。今年はほこらを改修しているため、像を単独で展示館に飾ることにした。9月末、保存会のメンバーが山蔵から同館へ移した。

 1745年から東町で受け継がれる御神像は、今も顔に白漆のきれいなつやが残る。今年の祭りが新型コロナウイルスの影響で中止になっており、新井会長(65)は「御神像は地元の守り神。来年こそいい祭りになるよう願っている」と話す。

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