新潟県田上町の新たなにぎわい拠点となる「道の駅たがみ」が２８日、同町原ケ崎新田の国道４０３号バイパス沿いにオープンした。待ちわびた多くの町民らが訪れ、買い物やグルメを楽しんでいた。

　県と協力し、町役場前に約６億２千万円をかけて整備した。木造平屋建てで、建築面積は約７５０平方メートル。敷地面積は約１万１千平方メートル。町は、隣接する町交流会館とともに、まちづくりの中核と位置付けている。

　直売所には地元産野菜や菓子、加工品などが並ぶ。飲食コーナーでは、ラーメンやたがみポークを使ったカツ丼、町特産「越の梅」味のソフトクリームなどが味わえる。コンビニエンスストア「ローソン」（１１月３日オープン予定）や休憩所、トイレは２４時間利用できる。

　式典では、佐野恒雄町長が「町民が幸せを感じられる施設にし、その姿を見て町外から訪れる人が拡大していくよう、指定管理者と努力していく」とあいさつ。テープカットと同時に、地元の園児が空に風船を放ち、小学生は太鼓を演奏して祝った。

　家族で訪れた三条市三竹１の会社員女性（３７）は「セレモニーが華やかだったし、秋の野菜がたくさんあって来てよかった。旬のものが欲しいときにまた来たい」と満足そうだった。