今年で６０回の節目を迎えた新潟県菊花展覧会「弥彦菊まつり」（県、県菊花連盟主催）が弥彦神社で開催されている。出品者が愛情を込めて育てた３千鉢もの多彩な菊が秋の境内を彩る。

　６４畳のスペースに約３万本の挿し芽と５００鉢の菊が並ぶ「大風景花壇」は、節目を記念して「おやひこさま」がテーマ。境内の杉などで作ったミニチュアの鳥居や拝殿の後ろには、稜線（りょうせん）がうまく表現された弥彦山がそびえている。

　新型コロナ対策として、境内の一部を一方通行とした。会場となる弥彦神社によると、今年は残暑が厳しかった影響もあり、菊の開花が遅い傾向がみられるという。

　大風景花壇のデザインや設営を担っている弥彦神社林務営繕課の太田敏文課長（４３）は「時期によって菊の開き具合や色合いが異なるので、期間中何度か訪れると花壇の印象が変わると思う」と見どころを語った。

　菊まつりは１１月２４日まで。同２３日までは午後５時～９時半、一の鳥居と玉の橋がライトアップされる。弥彦公園もみじ谷の夜間ライトアップも同期間に行う。問い合わせは弥彦観光協会、０２５６（９４）３１５４。