「加能ガニ金沢」と「金沢香箱」の発信に意気込む福平さん(右)と嶋崎さん=市役所

「加能ガニ金沢」と「金沢香箱」の発信に意気込む福平さん(右)と嶋崎さん=市役所

石川県 金沢市周辺

金沢港で水揚げ 加能ガニ金沢、金沢香箱に

北國新聞(2020年11月5日)

 6日に漁解禁となるカニについて、市水産物ブランド化推進協議会は4日、金沢港に水揚げされたズワイガニを「加能ガニ金沢」、雌のコウバコガニを「金沢香箱」と名付け、ブランド化を進めると明らかにした。協議会長の福平伸一郎県漁協常務理事・かなざわ総合市場長が市役所で山野之義市長に報告した。
 加能ガニ金沢は甲羅の幅が11センチ以上、金沢香箱は8センチ以上とする。いずれも脚折れがなく、新たに設けるタグを付けてかなざわ総合市場から出荷し、贈答用やハレの日の食事に勧める。
 加能ガニ金沢は県漁協金沢、金沢港の両支所が出荷し、金沢香箱は金沢支所の取り組みとなる。協議会とは別に、金沢港支所は金沢港に水揚げされたコウバコガニを「かないわ香箱」として発信している。
 今シーズンの出荷量は加能ガニ金沢が県全体の3~4割の30トン前後、金沢香箱が2~3割の2~3トンを見込む。
 協議会認定ブランドは「金沢甘えび」に続く第2弾となる。福平常務理事は「コロナ禍で落ち込んだ甘エビの価格は持ち直した。この流れでカニのブランド化を進めたい」と意欲を語った。
 同席した嶋崎正朗金沢支所運営委員長は「全国でも知名度が高い金沢という言葉を加えることで、消費者の記憶に残る」と強調した。山野市長は「市民や県民、観光客においしさを体験してもらいたい」と期待した。

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