福井県総合美術展(県美展)に入賞経験がある嶺南ゆかりの美術作家ら5人による作品展「白と黒の世界」(福井新聞社後援)が11月4日、福井県若狭町パレア若狭で始まった。彫刻刀で仕上げた作品や墨と和紙の抽象画など19点が並ぶ。11月15日まで。
音楽やアートで県内各市町をつなぐ県の事業「ふくいアートバトン」の一環で、現代美術作家の長谷光城さん(77)が監修。長谷さんは「色の原点である白、黒色の価値を再び見いだしたい」とテーマを設定し、敦賀市在住や小浜市出身の作家らに協力を依頼した。
敦賀市の男性は伝説の不死の花アマランスを題材に、白い下地を彫刻刀で削り、解体されたバイクの部品に命が吹き込まれる様子をアクリル絵の具で描いた。長谷さんは白く塗った木片を箱の中に重ねた作品を出品した。