風景や人々の様子を描写した東海道五十三次の絵巻=新潟市西蒲区

風景や人々の様子を描写した東海道五十三次の絵巻=新潟市西蒲区

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「東海道五十三次」色鮮やかに 新潟・潟東歴史民俗資料館

新潟日報(2020年11月10日)

 江戸時代の浮世絵師、歌川広重の代表作「東海道五十三次」の展示が、新潟市西蒲区の潟東歴史民俗資料館で行われている。江戸の日本橋から京都までの54場面を収めた絵巻を公開。保存状態も良く、鮮やかな色彩と繊細な色遣いが来場者の目を引いている。

 展示しているのは、1850年ごろ制作された「蔦屋版」。1枚が縦17センチ横23センチほどで、通常の半分の大きさの版画を、12メートルの絵巻に仕立てている。市内出身の洋画家、安宅安五郎の遺族から昨春、同館に寄贈され、今回初めて公開した。

 「広重ブルー」と呼ばれる藍色が多用され、色をぼかしたり、重ねたりと、山や川など豊かな自然が巧みに表現されている。街道で荷物を運ぶ人やかごを担ぐ人、風雨に立ち向かう人らの様子がうかがえ、「躍動感があり、時代劇のように楽しめる」(同館)という。

 夫婦で訪れた西蒲区赤鏥の男性(69)は「鮮やかな色彩で心が洗われる。雨や雪も細かく表現されている」と見入っていた。

 一度に全てを公開できないため、12日まで前半部分を、14日~12月6日に後半部分を展示する。一般500円。23日を除く月曜と13、24日休館。問い合わせは同館、0256(86)3444。

詳細情報

リンク
「潟東歴史民俗資料館」(新潟市HP内) http://www.city.niigata.lg.jp/nishikan/shisetsu/yoka/bunka/katahigashirekishi.html
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