石川県で最後となる東京五輪の聖火の一般展示が10日、能登空港で行われた。初めて能登にやって来た「希望の灯(ともしび)」に来場客は胸を躍らせ、延期となった五輪が無事開催されることを祈った。13日から三重県で展示され、来年3月16日まで、14道府県を巡る。
地元の三井小児童と輪島中生徒らによる除幕式が行われた後、来場客は順番にランタンの中で輝く聖火を観賞し、記念撮影した。会場が空港だったことから、3月にギリシャから聖火を運んだ特別輸送機の模型も展示された。
穴水町の会社員伊豆田節子さん(56)は「神秘的できれいだった。ぜひ開催し、日本を元気にしてほしい」と話した。会場では県無形民俗文化財「御陣乗太鼓」をはじめ、和太鼓演奏や書道のパフォーマンスが繰り広げられた。