明治天皇と昭憲(しょうけん)皇太后を祭り創建100年を迎えた明治神宮(東京都)で10月30日から11月1日にかけて行われた「鎮座百年祭」で、福井県福井市の「越前朝倉万灯夜(まんとうや)」の灯火が参道を彩った。
一乗谷朝倉氏遺跡周辺の7地区でつくり、毎年同遺跡で開かれる越前朝倉万灯夜を主催する住民団体「夢・創造足羽会」が、ろうそく約1100本を浮かべたカップを南参道を中心に並べた。
カップには、7地区の児童が「僕の夢 私の願い」をテーマにメッセージを記した。「家族が幸せになりますように」「おじいちゃん長生きしてね」など周囲の人々を思う文字が光とともに浮かび上がった。新型コロナウイルスの対応に奮闘する医療従事者への感謝を込めた青、認知症への理解を訴えるオレンジの光も加えられ、一帯を幻想的に演出した。
全国7カ所のボランティア団体による明かりの奉納の一つで、北参道では奈良県の「なら燈花会」、西参道は熊本県の「熊本みずあかり」などが献灯した。