赤く色づいた「ふじ」を収穫する富居さん=魚津市吉島

赤く色づいた「ふじ」を収穫する富居さん=魚津市吉島

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加積りんご甘く 魚津 台風ゼロで収量回復

北日本新聞(2020年11月17日)

 県内有数のリンゴ産地、魚津市加積地区で主力品種「ふじ」の収穫が本格化している。同市吉島のリンゴ園では16日、園主の富居俊成さん(51)が赤く色づいた実を摘み取った。昨年まで風の被害を受けていたが、今年は日本に上陸した台風がゼロで収量が平年並みに回復し、赤くて甘いリンゴに育ったという。主に各農家が庭先で直売し、市内のスーパーでも販売する。

 JAうおづによると、昨年は落果や傷果が増えたため収量が平年の半分ほどに落ち込んだ。加積地区のふじは平年並みの約600トンの収穫を見込んでいる。今年は大きさが平年並み、着色が良好、糖度が16度以上と甘いという。10月に寒暖差が大きくなったことなどが影響したとみられる。

 加積りんご組合は組合員44戸が計約27ヘクタールでリンゴを栽培し、うち約19ヘクタールでふじを作っている。富居さんは高所作業車で収穫し、「太陽の光を浴び、いいリンゴに仕上がった」と話した。加積地区での収穫は今月下旬に最盛期を迎え、12月中旬か下旬まで販売する。

 川西清則組合長(61)は「風の被害が少なくてほっとした。長雨と猛暑という極端な気候の中、よくここまで育った」と話した。

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