富山県南砺市で特産の干し柿作りが進んでいる。好天に恵まれた18日、昔ながらのハサを使った天日干しの風景が青空に映えた。
福光、城端地域の干し柿作りは屋内での機械乾燥が主流。ハサ干しを続けるのは金山正尚さん(77)、登代子さん(77)夫妻=同市土生新・福光=だけという。
金山さんは今月上旬から、皮をむき竹ざおにつるした柿を自宅横の田んぼに組んだハサで干しており、ハサを覆うわらとオレンジのすだれのように柿が並ぶ光景が郷愁をそそる。金山さんは「楽しみにしてくれる人がいるから頑張ってやれている」と話した。