福井県嶺南地域の豊かな自然を生かした新たな観光スタイルの創出に向け、県嶺南振興局は11月21日、美浜、若狭両町にまたがる三方五湖周辺でモニターツアーを行った。2人1組でキャンピングカーで過ごしてもらい、感想や意見を聞いて新事業開拓の参考にする。
北陸新幹線敦賀開業を前に嶺南の魅力を新たな形でアピールしようと企画。三方五湖DMOに事業を委託し、自然体験ツアーを実施している若狭町の民宿「湖上館パムコ」の田辺一彦代表らにツアー案を練ってもらった。
モニターとなったのは、嶺南地域を訪れたことがある県内外の20~60代。2泊3日の予定で訪れた滋賀県の60代夫婦は、通常の観光を楽しんだ後に菅湖畔へ。同民宿がソーセージの薫製やジビエ料理を提供した。
夫婦は、美しい自然とおいしい食事を満喫した様子。夫(67)は「人工物が一切無い。非日常的な景色に心も癒やされた」と話していた。
感想や意見は本年度中にまとめ、各市町には観光客のニーズ、各事業者らには事業モデルの参考としてもらう。