国の重要文化的景観「大沢・上大沢の間垣(まがき)集落景観」に選定されている輪島市大沢町で29日、住民3人が間垣の補修作業に取り組み、冬本番に備えた。
間垣は約5メートルの竹を並べて、強風や波しぶきから家屋を守る垣根。住民は風雪が強まる厳冬期を前に、新たなニガタケ約1千本を垣根に差し込む。
例年ボランティアが参加しているが、今年はコロナ禍のため住民のみの作業となった。
補修に汗を流した大沢間垣保存会の山田秀夫会長(67)は「住民が一丸となり、この先も伝統的な町並みを残していきたい」と話した。12月上旬までに作業を完了させる。