開発した「若狭鍋の素」を手にPRする男性=12月2日、福井県おおい町名田庄三重のスーパー「カネイチ」

開発した「若狭鍋の素」を手にPRする男性=12月2日、福井県おおい町名田庄三重のスーパー「カネイチ」

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海鮮鍋にオススメ「若狭鍋の素」10日発売 おおい町のスーパー開発、うま味とこくのあるピリ辛味

福井新聞(2020年12月3日)

 福井県おおい町名田庄三重のスーパー「カネイチ」は、おおい町産みそ、県内産のしょうゆとニンニクを使った鍋用調味料「若狭鍋の素(もと)」を開発した。うま味とこくのあるピリ辛味。「京都の食を支えた御食国(みけつくに)の食材を生かす調味料を作りたかった」といい、12月10日に発売する。

 新型コロナウイルス感染拡大で出荷が減った農家、漁業者ら生産者を助けたいと同社取締役でバイヤーの男性が開発を主導した。3月からアイデアを練り始め、多様な具材を使い消費喚起につながる鍋の調味料を思いついた。県内産の鍋用調味料は珍しいといい「海の幸、野菜など若狭のおいしい食材を引き立たせるものを目指した」という。

 町内の女性グループ「おおい夢工房」の米こうじみそ、大野市産のしょうゆをベースに、隠し味として県産ニンニクを加えた。保存料、うま味調味料、着色料は使っていない。ソース類の製造免許を取得し、坂井市の商品開発プロデューサーのアドバイスを受けながら、50回以上試作を繰り返し、辛みと甘みの最適なバランスを実現した。

 男性は「若狭の海の幸を使った鍋に特にお薦め。締めにうどんを入れてもスープがしつこくならない」とし、ささ漬けに使うレンコダイの切り身、地元の伝統野菜の谷田部ねぎを入れてもおいしいという。鍋の素が認知され「若狭のPRにもつながればうれしい」と話している。

 開発に当たり、新型コロナを受けた県の事業強化緊急支援策として約16万円の補助を受けた。

 1パック200グラムで税込み598円。最初は店頭だけで販売し、将来的に小浜市やおおい町など近隣市町の道の駅、サービスエリアでも販売する見込み。問い合わせは同店=電話0770(67)2220。

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