「大ぞらを」の軸(右手前)など、相馬御風が詠んだ短歌を紹介する企画展=新潟市中央区

「大ぞらを」の軸(右手前)など、相馬御風が詠んだ短歌を紹介する企画展=新潟市中央区

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没後70年の相馬御風 歌ににじむ愛郷心 新潟市で企画展

新潟日報(2020年12月15日)

 今年没後70年を迎えた新潟県糸魚川市出身の文人相馬御風の短歌を紹介する企画展が、新潟市中央区のにいがた文化の記憶館(新潟日報メディアシップ5階)で開かれている。御風が「歌は私の最も純真な表現」と述べた短歌の書作品や歌集など約30点を展示している。

 御風は、早稲田大学校歌「都の西北」や流行歌「カチューシャの唄」の作詞で知られる。一方、旧制高田中学校時代に本格的に短歌を学び、東京専門学校(現早大)でも創作を続けた。

 作品は、東京の文壇生活を捨てて郷里に戻り、短歌結社「木蔭会」を組織した1916(大正5)年を境に、前後期に分けて展示。前期は、与謝野鉄幹が校閲した自筆歌集「春雨傘」などを解説している。

 後期は研究に取り組んだ良寛の長歌「月の兎(うさぎ)」を題材にした色紙などを紹介。故郷の空に流れる雲を人生になぞらえた「大ぞらを」の軸をはじめ、身の回りの自然を詠んだ作品も多い。

 村上市の男性(78)は「ふるさとへの思いに共感し、多才な人だと思った」と話した。

 来年3月21日まで。年末年始と月曜休館(1月11日は開館、同12日休館)。入場料一般500円など。

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