漁期の最終日を迎えたコウバコガニの水揚げ=金沢港

漁期の最終日を迎えたコウバコガニの水揚げ=金沢港

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コウバコガニ 漁期最終日、高値続く

北國新聞(2020年12月30日)

 ズワイガニの雌「コウバコガニ」の漁期最終日となった29日、石川県内の各漁港には底引き網漁船が次々と帰港し、今季最後の水揚げを行った。今年は漁獲量が少なく、高値が続いた。
 金沢港では午後6時ごろから漁船が港に入った。カニが詰まった箱が降ろされ、かなざわ総合市場で競りに掛けられた。第二吉恵丸の船頭吉野徹さん(54)は「例年の半分から3分の2しか捕れなかった。経験の中で一番少ない」と振り返った。
 近江町市場の鮮魚店「大口水産」では同日、大きめのコウバコは1匹1500~2500円の値が付いた。荒木優専務は「高いものではこれまでより千円値上がりしている。数が少なく、地物は年内で終わりだろう」と話した。
 市場で正月準備の買い物をしていた金沢市の森信正さん(69)は「前はちょくちょく食べたけれど今年は2回だけ。それも脚折れの安いので我慢した」と話した。 県水産総合センターによると、11月6日の漁解禁から12月15日までのコウバコの水揚げは74トンで、過去5年平均(126トン)の6割に落ち込んだ。昨年は72トンだった。雄の加能ガニの漁期は3月20日までとなる。

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