竹を燃やし、倒れた方向でことしの運勢を占う「縄文火占いまつり」が9日、小矢部市の桜町JOMONパークで開かれた。「希望」の結果となり、集まった人たちは夢と希望に満ちあふれた年になるよう願った。
桜町遺跡の魅力を発信する桜町石斧(せきふ)の会と市教育委員会が毎年開き17回目。
同遺跡で見つかった環状木柱列にちなみ、8本の柱を円形に立てた。「勇気」「幸福」「転機」「安泰」「協力」「絆」「活気」と合わせ、8枚の占い札を柱に貼った。
地元のめるへん劇団メンバー、岡本茂男さん(55)が祭祀(さいし)を務めた。石斧の会メンバーが「ご神火」に見立てた高さ5・5メートルの竹に点火。先端には、幸運を招くとされるカブトムシをかたどった飾りが取り付けてあり、点火から6分後、「希望」の方向に倒れると、拍手が上がった。
山本護会長(78)は「コロナ禍や大雪に負けないくらい、希望でいっぱいの年になり、子どもたちが幸せになればうれしい」と笑顔を見せた。